平成30年予算委員会 1~9の補足 西山議員( 3月12日)

成人保健対策

○西山陽介委員  私のほうからは、きょうは成人保健対策についてお伺いをさせていただければと思います。

昨年、国のほうですけれども、第3期となります、がん対策推進基本計画が閣議決定がされました。がん予防を第1の柱に据えまして、禁煙や生活習慣の改善、それから検診率の向上、発がん因子となるウイルス、細菌の感染症対策などによりますリスクの軽減と、それから早期発見を掲げております。

予防、それから医療の充実、共生というものが3本の柱としてポイントとされています。

その中でも、特に予防につきましては、検診受診率の目標は50%と、それから精密検査の受診率の目標は90%と、非常に、ある意味では当たり前のような数字には見えるかもしれないけれども、現実は非常に、なかなか近づくのが大変難しいという実情もあるかと思います。

国のこのこともありまして、東京都のほうも計画を、目標値を定めながら進めていくというふうになっているかと思いますけれども、まずこのことにつきまして、本区、豊島区での方針というものがございましたら、お聞かせいただきたいと思います。

○常松地域保健課長  今、委員が御指摘のとおり、昨年、国のほうの計画が示されておりまして、豊島区につきましては、御案内のとおり、がん対策推進計画を平成28年に策定をしてございます。

大きく方向性が変わったわけではございませんので、これを着実に実施していくことかなというふうに思っておりますが、中でも、今、委員に御指摘いただきました受診率につきましては、国のほうは本当にあるべき姿といったようなものを提示をされているのかなというふうに思っておりますが、豊島区の受診率をいきなりそこまで達成していくというのはなかなか難しいところがございますので、まずは一歩一歩、受診率の向上に努めていきたいというふうに思っております。

また、さまざまな論点が、新しい医療技術の面も含めまして、網羅されておりますので、そういったことも今後のがん施策には反映していきたいというふうに考えているところでございます。

○西山陽介委員  そういう意味で、大まかな部分をお尋ねさせていただきましたけれど、30年度の事業について、経費も計上されていますので、伺いたいと思います。

この成人保健対策経費、これについて、その目的と概要をお教えください。

○常松地域保健課長  広い意味で申しますと、豊島区民の健康保持、生活習慣病の重症化予防全般につきまして、健康診断やがん検診を定期的に受診していただくことで早期に疾病を発見していただき、早期の治療をもって、結果的に健康寿命の増進を目指していくとともに、あわせて医療費の節減にも寄与していきたいというふうに考えているところでございます。

○西山陽介委員  今、健康寿命の延伸を目指すというお話がありました。

せんだって厚生労働省が、この健康寿命についてデータを発表されました。2016年、男性は72.14歳、それから女性は74.79歳ということで、おおよそ前回の調査、3年に1回ですかね、これと比べて、おおむね約1歳延伸したということですね。これは全体の話ですので、全国的にもいろいろ施策が講じられているということだと思います。そういう上でも、私たち豊島区民、住民の皆さんがいかに健康的に暮らし続けていかれるかということがやはり大きな目標、目的になっていくことだというふうに思います。

そういう上で、来年度、新年度から、この検診の中に、胃の検診が今までバリウムだけだったと思いますけれども、これが内視鏡を取り入れようということで検討されてきたと思いますけれど、この状況について御説明ください。

○常松地域保健課長  国のガイドラインが変わりまして、3年ほど前に変わりまして、胃がんの健康診断の中に内視鏡検診が認められたということがございます。それ以降、医師会のほうと調整をさせていただきまして、その導入を図ってまいりました。30年度から実施をさせていただきまして、50歳以上で偶数年齢の方を対象として、バリウムと内視鏡とどちらか一つを選択していただけることができるといったようなスキームをつくっているところでございます。

これによりまして、区民の皆様の検診の選択性が広がるとともに、ちょっとバリウムのほうを少しちゅうちょされていた方に、内視鏡を活用して検診を受けていただくということで、受診率の向上にも寄与できればなというふうに期待しているところでございます。

○西山陽介委員  バリウムの検診、私も毎年受けさせていただいていますけれども、私なんか個人的にはもう大いにちゅうちょしています、もう。ひっくり返っても力で、もうずっと自分の体重を支えなければいけないということで、高齢者の方は無理ではないかなと思いますよね。内視鏡が入ったということで、この高齢者の方々へのPRも積極的にお願いしたいというふうに思います。

これは、2年に1度ということで、毎年だったらいいのになという気もするんですけれども、ちょっとこの辺を解説しておいていただきたいと思います。

○常松地域保健課長  一つ大きな理由といたしましては、国のガイドラインがそのような形で示されているということがございます。

今後、そういったような考え方がどのような形でいくのか、また、今、委員が御指摘のような御要望が出てきた場合に、どのような形で区として対応していくのがいいのかといったようなことは課題でございますけれども、現時点におきましては国のガイドラインを遵守した形で導入をさせていただくというところでございます。

○西山陽介委員  よろしくお願いしたいと思います。

そういう上で、この検診の状況、それから検診はがん検診だけではありません。特定健診もあります。そういう意味で、本区ならではの特徴というものがやはり内在しているかと思いますけれども、そうすると、それには課題というものが見えてくるかと思いますけれども、その辺をちょっとお聞かせいただきたいと思います。

○常松地域保健課長  本区の特徴といたしましては、若年層と高齢者も多い中で、特に外国人比率が高いですとか、あるいは人口流動性が高いといったような特徴がございます。そうした中で、継続した受診や保健指導の実施に若干難しいところが、他区と比べるとあるのかなというふうには思っております。

また、近年、国保加入者の方が就業等に伴って他の保険のほうに切りかえるといったようなことが出てきている中で、そういった雇用保険に加入されている区民の方に関する健診の受診率というのは、なかなか把握しづらいところがございます。全ての企業健診ががん検診を導入されているわけでもございませんので、そういったようなことも含めて、がん検診の受診機会のない方々に対して、きちんと豊島区として力を入れて取り組んでいることを伝えていくことが今後の課題かなというふうに思っております。

○西山陽介委員  そうですね、以前から大きな課題の一つ、現状がなかなかつかめないというのは、難しい対策になるかと思います。

そういう上で、企業にお勤めの方がこの健診ですとか、そういったことをぜひ積極的に受けてもらいたいわけですけれど、企業に勤めている方向けの取り組みというのは、何かお考えはどうですか。

○常松地域保健課長  例えば法人会様のほうと健診センターのほうが連携をさせていただきまして、法人会の機関紙の中で、そういったようなことをやっていますよということをお知らせさせていただいたりもしております。

そして、何よりも、やはり働いている方が受診しやすいような、土日の健診機会ですとか、あるいは夜間の健診の機会についても、若干でございますけれども、導入をしておりますが、そういった制度の周知が足りないことなどもあるのかなというふうに思っておりまして、今後、そういったところの周知に一層力を入れてまいりますとともに、先ほど御質問いただきました内視鏡の検診導入を機会に、これまで受診券の発送をそれぞれのがん種ごとにやっておりましたけれども、今回、5つのがんを同時にお送りをすることでちょっと注目を集めていきたいと、そういったようなマイナーチェンジではありますけれども、取り組みをしていきたいというふうに思っております。

○西山陽介委員  今後の見通しとか、所管課の意気込みもいろいろおありだというふうに思います。

最後に、お尋ねさせていただいて、終わりたいと思いますけれども、これまでがん対策につきましては、私たち公明党区議団もさまざま御提案をさせていただきまして、それから、高野区長も、このがん対策には特にお力を入れていただきまして、自己負担がないというのも、なかなかやはり広い自治体の中ではそうはないわけでありまして、区民の皆様には本当に1人でも多くの方に、このがん検診等も含めて健康診断を受けていただきたいというふうに思います。

それには、受診がしやすいという環境の整備、これがやはりますます創意工夫、それから整備が求められてくるというふうに思います。この健康寿命が着実に延伸されるように、より一層お取り組みいただきまして、最後、一言だけいただいて終わりたいと思います。

○高野区長  五、六年前には、当区のがん検診率が非常に悪く、23区中、たしか21番、2番でした。なぜうちはこんなに検診率が悪いのか、それはやはり財政的な問題が一番でありまして。何しろがんというものは、早期発見早期治療というのが全ての基本になるということはわかっておりましたけれど、なかなか担当も財政負担が大きいという形で、かなりやりたくてもできなかったわけでありますけれど、これはやはりがん対策、まさに一番死亡率が多い、これには率先して取り組むべきだという強い思いで、大変厳しい財政状況でありますけれど、この9年前から積極的に対応してきたわけでありまして、今お話のように着実にこういうような形になってきている。

しかもうちは健診センターを持っていたり、いろんな条件等々も非常に活用できる状況にある。そんな意味も含めて、なかなか議会等々の要望に応えられませんでしたけれど、ようやく財政等々の多少の安定化というような形の中で取り組むべきだというゴーサインを出しました。

そういう中で、特色ある形の中で、今は23区で7番目。何とかトップを目指すというような形の中で、今言った、いかに少数、小さな経費でも効果を大きいような形のものを考えていかないといけないという形で、これからも検診しやすい環境をつくり上げていきたい。

ちなみに私たちも、職員も、がん検診に率先してかかわることによって、何人かが大きな手術をやりまして、本当に助かったといったら言葉はおかしいけれど、効果があるわけでありますので、これらの実例もどんどん発表しながら、もうがんは怖くない、これを治療することによって健康寿命が保てるんだというような、そんな思いも込めて、豊島区の一つの大きな、これからの政策の一つに位置づけて対応してまいりたいと思います。

ただ、がん検診、とめどもなく財政負担が限りないものですから、これらもにらみながら進めてまいりたいと思います。